看護師の退職理由【結婚(出産)|いじめ|多忙】(事例・サンプル)

どこまで正直に話していい?看護師の退職理由

面接の際に面接官に必ず訊かれる質問のひとつが、『退職理由』です。志望動機と並び面接時に必ず訊かれる質問です。

しかし、必ず訊かれるにも関わらず、意外と説明するのに困る質問が退職理由という看護師さんが実は多いようです。理由としては、退職理由としてどこまで正直に話していいのかが分からない、という意見が大多数を占めます。

キャリアアップを目指して退職される方ももちろんいらっしゃいますが、やはりどうしてもネガティブな理由で退職する方も多いのも事実。でも、正直に話しては面接官に対してマイナスイメージになるのでは・・・と悩まれている方が多いようです。

そこで、ここでは具体的に退職理由のパターン毎に、どのような説明をすればいいのかを解説していきます。

退職理由1:結婚(出産)のタイミングで退職

退職理由としては、決してネガティブな理由ではありません

特に装飾をせずに、「結婚(出産)を理由に退職しました。」と素直に理由を話すのがよいでしょう。しかし、退職理由ではなく、復職の理由には注意が必要です。

一度、主婦として家庭に入った後に、どうして復職して再度看護師として働こうと思ったのか。この点を、面接官は質問をしてきます。

復職を決意した理由として、例えば、

「子供が幼稚園(小学校)に入学し、育児に一区切りがつき、ある程度自分の時間を持てるようになり、時間を短縮などして働けるようになったため、育児を通して経験してきた事を活かして、再度看護師として世の中に貢献したいと思ったので・・・」

など、どうして復職を考えるようになったのかは、しっかりと事前に整理して簡潔に伝えられるようにしておきましょう。

退職理由2:仕事が忙しくつらかったので・・・

『残業が多く、自分の時間が持てなかったから』
『夜勤が続き、精神的に疲れたので・・・』
『委員会の仕事が多すぎて・・・/勉強会が多すぎて嫌になった』

などのように、単純に仕事が忙しく辞めたという理由では、面接官からは『ウチもそんな暇な職場ではない』と一蹴されてしまうのがオチです。単に忙しい職場が嫌になったので楽な職場に移りたいと思われたら、最後です。

✕仕事が多い → ◯患者と向き合う時間が少ない

のようにネガティブに捉えられやすい表現ではなく、プラスに置き換えて説明するようにしましょう。

例えば、職場が忙しくて辞めた理由としては

「看護師としての本来すべき看護業務以外の雑務の業務が多かったため、患者さん一人ひとりと向き合う時間がほとんどとれない職場でした。自分としては、一人ひとりの患者さんに向き合った看護をしていき、自分の看護技術も磨いていきたいと思っていたため、転職を決意しました。」

と、なります。

退職理由3:人間関係・いじめが理由で・・・

どうしても、人と接する場面が多い看護師ですので、出来る限り人間関係やいじめが理由で辞めたと正直に言うのは避けるべきでしょう。

できるだけ人間関係などの理由ではなく、前述したようにプラスになる他の退職理由を考え、述べるとよいでしょう。

というのも、どんなに相手が悪い場合でも、面接官から見たら、相手が100%悪いという風には映りにくいためです。あなたの性格や人との接し方に少しでも問題があるのでは・・・と思われる可能性は少しでも減らしておきましょう。

どうしても転職理由に嘘をつきたくないという方は、

  • 職場の改善の努力をしたが、職場の改善が見込めなかった
  • 自分だけが人間関係で辞めた訳ではない

という2点を必ず盛り込むようにしましょう。職場を改善するために、自分としては最大限努力した旨をしっかりと伝えることがポイントとなります。

実際に、自分で考えていくとどうしても行き詰まってしまう場合も多いと思います。身近に、転職経験のある友人がいれば、自分がまとめた文章を実際に読んでみてもらうなどをしてもらいましょう。

それでも、どうしても不安な場合は、看護師の人材紹介会社のコンサルタントに相談をしましょう。転職経験がとても豊富なコンサルタントがあなたの志望動機の書き方の指導をしてくれます。

転職は、今後の人生を大きく左右するかもしれません。事前の準備をしっかりとしておきましょう。