現在、看護学科を新設する大学が急増中だ。看護学科のある大学は01年度に89校だったが、13年度には210校まで増加。今年4月には18校が新設。日本の大学数は782校で、全体のほぼ3割の大学に看護学科がある計算だ。「15年4月も神奈川工科大学や同志社女子大学など10校以上が看護学科開設を計画している」という。
私立大学の4割が募集定員割れの現状で、看護学科は大学側にとってまさに救いの神。足利工業大学(栃木県)といった工業系の大学は女子を集められ、文京学院大学(東京都)など、文系学部中心の大学は就職に困らない国家資格の取得を望む女子学生を増やせるというのが狙いだ。
受験者側も、専門学校卒よりも大学卒という高学歴・ブランドを求める傾向があり、「東京都内なら新設の看護学科でも定員の4~5倍の志願者が集まる」。現役志向と資格志向が拍車をかけ「入試難度(偏差値)が低い既設の看護学科にも学生は集まっている」。
大学卒看護師となると、海外で働く道もある。
「米国や英国などは近年、移民を厳しく制限しているため、現地で働くのはほぼ不可能になった。しかし、オーストラリアやニュージーランドは今も看護師不足で移民を受け入れている。日本の大学卒の正看護師ならば、規定の英語力を満たした上で、大学・病院での8~16週間の講義と実習を経て、現地の看護協会の承認を受ければ、看護師として働ける」というのだ。
(参照サイト:ビジネスジャーナル)
追記コメント|看護師の転職・復職サポート!ナース.jp
学生不足に悩む私大側のと資格と大学卒の肩書きを取得できる学生側のニーズが一致し、大学の看護学科の新設が増えているとのことです。医療業界として、万年不足している看護師の数の増加に繋がりますので、悪くないニュースですが、経験不足の指導者によって看護学生への教育の質の定低下を招かないかが心配でもあります。
とはいえ、看護師を目指してくれる若い子が増えるということは喜ばしいことですね。
期待しています。