看護師など現場の声 書籍に

 諏訪中央病院(茅野市)の医療現場で働く看護師や作業療法士ら7人の生の声などを紹介した本「いのちの伴走者として生きる」が、キャリア教育関連の書籍を手がけるドリームシップ(千葉秀一社長、川崎市)から出版された。

 サブタイトルは「〈医療〉を天職にした、若きプロフェッショナルたち」。24~36歳の看護師4人と作業療法士、理学療法士、助産師各1人を実名、写真入りで取り上げている。

 そのうちの1人の看護師(35)は20代で離婚し、2人の子どもを育てながら看護師を目指した。29歳で看護専門学校に合格した。

 「この道で良かったのか」と自問自答を繰り返したこと、両親や子どもの協力で看護実習の3年を乗り越えたこと、手術室の担当となり、患者から術後に「あなたが担当で良かった」と言われ涙したこと……。その時々の思いを振り返りながら、「看護師は自分の天職だと思う」と語っている。

 また、7年目という助産師(30)は「分娩中は頑張っている妊婦さんの味方になることを心がけている」と語り、「頑張っているよ、偉いよ」と言われると人は力を出せるものだと経験から断言。「患者さんの前ではどんなときでも笑っているのも仕事のうち」とプロとして自覚を語っている。

 今回の出版は「看護師など医療現場で働きたいと思っている人たちの参考になる本を作りたい」とのドリーム社の千葉社長の要望に武井義親同病院看護専門学校長らが応える形で実現し、千葉社長が取材した。

 監修した鎌田實名誉院長(66)は「医療従事者は可能性がある職業。進路を迷っている高校生や医療を志した卵たちにぜひ読んでもらいたい」と話している。

 四六判、208ページ。定価1400円(税別)。各書店で扱っている。

(参照サイト:ヨミウリ・オンライン

追記コメント|看護師の転職・復職サポート!ナース.jp

実際に現役で働いている看護師のナマの声が収録されているので、これから看護師を目指そうとしている人にはオススメの本です。

どうしても一般的な書籍では表面的な説明しか掲載されていませんので、こういった書籍が増える事は若い世代が看護師という仕事をしっかりと理解する為には必要ではないでしょうか。