【千葉県】県の調査 医師1170人・看護職員1万5150人 大幅に不足

 団塊の世代が七十五歳以上の後期高齢者になる二〇二五年に、県内で医師が最大で千百七十人、看護職員(看護師、准看護師、保健師、助産師)は同一万五千百五十人と大幅に不足する見通しであることが県の調査で明らかになった。県の人口十万人あたりの医師、看護職員数は今でも全国ワースト3位。医師、看護職員の確保は喫緊の課題だ。 (村上一樹)

 調査は、超高齢化社会が進む中で、将来必要な医師・看護職員数を把握するため、県が千葉大医学部付属病院に委託し初めて実施した。

 一二年末現在で県内の医師の総数は一万六百九十八人で、これまでの増加率から二五年には一万三千四百十人になると予測。

 一方、入院・外来を合わせた患者数の増加見込みから、二五年に必要な医師の数は最低でも一万三千四百七十人、医療機関の求人数など現場の不足感を加味すると最大一万四千五百八十人に上ると推計した。不足見込み数は、低く見積もった場合六十人だが、最大千百七十人に上る計算だ。

 同様に、看護職員(一二年末現在で四万九千五百四十八人)の不足見込みは最低でも四千五百三十人、最大で一万五千百五十人に達する見通しになった。

 また、県内の高齢者数は、一〇年の約百三十四万人から、二五年には約百八十万人に増加すると予測。このうち、後期高齢者は約百八万人で、前期高齢者との比率が逆転する。

 県は調査結果を踏まえ、医師と看護職員の確保に向け、医学・看護学生に対する奨学金の拡充、県内医療機関への就職勧誘、離職の防止など、さまざまな支援に取り組む方針。同時に、患者数を抑制するため、疾病予防や健康増進策も推進する。

(参照サイト:東京新聞

追記コメント|看護師の転職・復職サポート!ナース.jp

看護師関連のニュースで一番多いのは、看護師不足のニュースです。
地方の看護師不足は現状でもかなり深刻なのですが、首都圏である千葉県でも今後の超高齢化社会に向けての看護師・医師の不足が深刻になりそうです。

関連記事

試験要項の見直しなど協議 岩手県、看護師確保検討委

看護職の魅力紹介 県がDVD作製、県内全域で不足し引く手あまた

看護師さん向け 面接・履歴書で使える志望動機例文(ブランク期間後の復職希望編)